格安や低料金と言う探偵・興信所は本当に安いのか?

2021年7月5日

本当に格安料金なのか?

探偵に調査を依頼しようという時、「料金が安い」探偵を探そうとお考えになるのはごく自然なことですよね。
物を買おうとする時、同じ商品ならより安く売られていた方が買う方は助かるわけです。

近頃「格安」や「低料金」と称する探偵事務所や興信所の数も増えてきましたが、実際のところはどうなのでしょう。

中には最低限・最低条件での料金をアピールして、実際にはその条件では調査はできず、結局見せかけだけの料金は安いというところもけっこうあります。

本当に安いかどうかを判断するポイント

1時間単位の料金

その探偵事務所や興信所が本当に安いかどうかを判断する基準の一つはまず「1時間単位の料金」です。

浮気調査などを行う時は多くの場合、時間単位での調査契約を締結しますが、最終的な調査料金は「調査に費やした時間=1時間単位の料金の合計」で決まるからです。

調査員を何名使用するのか

1時間単位の料金だけでなく「調査員人数」の確認も必要です。

探偵業界では尾行・張り込みに使用する調査員数は2~3名が一般的ですので、いくら1時間単位の料金が安くても5~6人などと多くの調査員人数を使用する契約では総額は高くなってしまいます。

最低限の契約料金

もう1点注意すべきことがあります。
それは「最低限の契約料金(支払料金)」はいくらからなのか?ということです。

いくら1時間1名単位の料金が安くても、例えば50時間以上の契約しかできなかったら、どんな結果でも最低50時間分の調査料金の支払いが生じるということになります。

ご自身の案件が合計15時間の調査でもう必要なくなってしまったとすれば、残りの35時間分の支払いはただの損失に等しくなります。

つまり、最低支払額が小さければ小さいほど安く済ませられる可能性があると言えます。

ですので、本当に安い探偵事務所かどうかを判断するには、

  • 1時間単位の料金
  • 調査員人数
  • 最低契約料金

上記3項目の確認が必要です。

この3点について口ごもるような探偵事務所は、実際には決して安いとは言えないのではないでしょうか。

サービス(調査)の質はどうなのか

探偵の調査料金はもともと安いとは言えないですので、依頼する立場からはできるだけ安いところを選びたくなるわけですが、「商品」と違って探偵の調査は「サービス」の部類に入ります。

サービスは商品のように画一的なものではなく、提供する側によって各々の差があります。

安くて高品質のサービスであれば文句なしですが、高品質と評価できるかどうかはそのサービスを受けてみなければわからないのです。

薄利多売という言葉があります。言葉の通り、利益の低いものをたくさん売るという意味です。
調査料金を安くするということは、言うなれば薄利にするということです。

探偵の調査は人を使ったサービスであり、調査ごとに専従する人員が必要になるため、基本的には多売をすることはできません。一人が売り上げを上げられる量には限界があるからです。

探偵事務所がもし多売(大量の依頼を請け負う)を実現するとすれば、以下の2つの方法が考えられます。

  • 調査員を多く抱えており、且つ人件費(給料)を安く設定している
  • 調査員を雇っておらず、常に他社やフリーの調査員に安く依頼を流している

上記2つは実際の調査、つまりサービスの質に少なからず影響を与えます。

調査員を多く抱えており、且つ人件費(給料)を安く設定している

尾行や張り込みなどの調査員の仕事は、体力的にも精神的にもきつい仕事です。

労働時間が不規則でプライベートも犠牲にしなければならず、安い給料で大量の調査をこなさなければならないとしたら、そんな条件で誰がそのきつい仕事を続けられるのか…?

結果的に調査員が辞めていってしまい、入れ替わりが多くなります。

入れ替わりが多いということは、新人ばかりであったり、経験のある調査員が常にいない状況、サービスの質が落ちる状況になってしまうのです。

これは規模の大きさをアピールしつつも料金の安さを謳っている探偵・興信所で考えられるケースです。

調査員を雇っておらず、常に他社やフリーの調査員に安く依頼を流している

また、探偵業界には以前からいわゆる「下請け」の慣習があり、実際の現場の調査を他社やフリーの探偵に任せるケースがあります。

下請け探偵が仕事を受けているのは通常は一社だけではなくさまざまな探偵事務所から受けているため、一つ一つの案件に深く関われないことがあります。

現場指揮者の立場から考えると、案件の主旨や目的、現場情報などを把握できている調査員が現場に出ている方が調査は上手く行きます。

また、所属調査員は下請け探偵よりも動かせやすく、依頼者の要望に沿いやすいというメリットがあります。下請け探偵はスケジュールが空いていなければ動かせないからです。

つまり、所属調査員が現場に出た方が「質」は良くなりやすいと考えられます。

他社やフリー探偵もプロの探偵に違いはありませんが、実際の現場に出る調査員を一人も雇わずに自社の仕事を全て外部に任せている探偵事務所のサービスの質が高いと思えるかどうかです。

「安さ」と「質」のどちらを重視するか

本当に安い探偵事務所・興信所にはこういったサービスの質の疑問という落とし穴があります。

依頼者目線でも「質」を望むのは当然の考えでしょうが「質」を追及すると「料金」が上がるというジレンマがあります。

これは探偵業界に限ったことではなく、結局のところ「安さ」か「質」のどちらをより重視するか?ということになると思います。

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