探偵・興信所にかかる費用の相場は?地域で異なる料金相場2023年版

2023年9月28日

契約イメージ

探偵・興信所の費用の相場

初めて探偵・興信所への依頼をお考えの方は、「調査を頼んだらどれくらいの費用がかかるの?」「費用の相場はどれくらいなの?」という疑問を必ずお持ちになるのではないでしょうか?

しかし、依頼というものは御依頼者の方々それぞれに事情が異なり、必要な調査もその依頼によって変わってきますので、「費用はこれくらい」「相場はいくらだ」などと一概に示せるものではありません。

また、探偵業はサービス業の一種であり、料金は自由競争が原則、業界で話し合って一律の料金にすることは独占禁止法違反となってしまいます。

浮気調査料金での相場比較

浮気調査を例に考えてみます。

証拠を取るまでにある人は総額で「30万円」だったのに、別の人は「300万円」もかかりました。
この違いがどこで生まれるのかを説明した場合、2種類の説明ができます。

  1. 調査でかかる「値段」が異なっていた場合
  2. 調査を行った「日数」が異なっていた場合

一日の調査でかかった値段が、Aさんは「10万円」、Bさんは「30万円」だったとします。

Aさんが3日間の調査契約、Bさんが10日間の調査契約をした場合

Aさん「30万円かかりました」

Bさん「300万円かかりました」

  • 10万円×3日間=30万円
  • 30万円×10日間=300万円

Aさんが30日間の調査契約、Bさんが1日調査契約をした場合

Aさん「300万円かかりました」

Bさん「30万円かかりました」

  • 10万円×30日間=300万円
  • 30万円×1日間=30万円

Aさん(一日10万円)とBさん(一日30万円)の費用を比べたら「Aさんの方が断然安い」と思えますが、契約日数が多ければ値段は安くても総額では大きく上回ってしまうことになります。

Aさん(一日5時間10万円)とBさん(一日15時間30万円)の場合

この場合、AさんとBさんの「1時間単位の料金」は同じです。

  • 10万円/5時間=2万円
  • 30万円/15時間=2万円

つまり、調査料金の比較をする場合、最終的にかかる総額や一日にかかる費用だけではなく、まずはもっと細かく「1時間単位の料金」で比較する必要があります。

最初から数百万円の見積もりには注意

浮気調査において最初から数百万単位の見積もりをしてくる探偵は簡単に信用してはなりません。

仮に総額が300万円かかったとしても、長期間の調査を依頼者が望めばそれぐらいの費用がかかることはあります。

しかし、それは「依頼者が望む」という条件がなければ通常はほとんど考えにくい見積額であり、特に浮気調査のような調査案件では事前に長期間の調査が予測可能、もしくは長期間調査を想定するケースはほぼありません。

1時間(調査員1名)単位の相場

実際のところ、この1時間単位の料金についてはだいたいの傾向・相場(最低ライン的なもの)があります。

なぜかと言えば探偵業も営利企業なので「経営を維持できない、利益の出ない料金設定にはできない」からです。

1時間単位の料金はそれぞれの探偵事務所によりますが、だいたいの相場としては調査員1名で5,000円~15,000円の範囲でしょう。※都心・地方など運営する場所でも異なってきます。

費用面だけで考えれば「調査員2名以内、1時間単位の料金が安く、できるだけ短時間で契約できる」探偵を選んだ方が無難と言えます。

なぜなら1時間単位の料金が安いだけだと「調査員人数が多い」「契約時間が長い」「契約日数が多い」などの場合は総額では高くなり、あとで「無駄なお金を払ってしまったんじゃないか」と後悔する可能性が高くなるからです。

下請け探偵・雇われ調査員が相場に影響する

浮気調査のような尾行・張り込みには、必ず現場の調査を担当する調査員が必要になります。

下請け探偵は時間給

実はこの調査員にはいわゆる「下請け」をする探偵も存在し、必ずしもその探偵事務所や興信所の調査員が現場に出ているとは限りません。

下請けは他業種でもよくあるものと思いますが探偵業界も例外ではありません。なので一見、大手の探偵事務所に見えても実は現場は下請け探偵ばかりというケースもあります。

そしてこの「下請け探偵を雇う相場」というものがあり、その相場が調査料金に影響してくるわけです。

探偵事務所・興信所の経営側からすると、この下請け探偵には実働時間分のギャラを払うことになります。

「(調査料金-下請け探偵の報酬)×依頼数」

が探偵事務所の利益となり、依頼さえ受けれれば自ら動かずとも基本的に利益が出るため、依頼者の払う調査料金自体が安くなっている傾向が見られます。

雇われ探偵は固定給

一方、探偵事務所・興信所に雇われて所属している調査員の場合は多くの場合、固定給となります。

この固定給にもだいたいの相場はありますが、毎月決まった額の給料を払う必要があるため、所属調査員を多く抱えている探偵事務所はそれを超える依頼を取らなければ利益が出せません。

そのために宣伝に費やす費用が巨額になり、その分、依頼者の払う調査料金まで高くなる傾向があります。

「(調査料金×依頼数)-(専属調査員の給料×人数)」

が探偵事務所の利益というイメージです。

業界大手と見られるところはこちらの形式を取っていることが多いようですが、さらに相談員・カウンセラーなどが多数いるならもっと高額になるでしょう。

地域ごとの浮気調査の相場傾向【2022年】

今まで約220社(2021.09.23現在)の探偵事務所・興信所の浮気調査料金を見てきた中で、地域によって相場傾向に違いが見られたので参考までに掲載してみたいと思います。

地域1時間料金(調査員1名)
北海道約10,500円
東北(宮城以外)約7,830円
宮城約9,610円
北関東(茨城・栃木・群馬)約8,500円
千葉約8,670円
埼玉約10,060円
東京約9,520円
神奈川約6,800円
愛知約7,800円
中部・東海(愛知以外)約7,500円
北陸地方約7,800円
大阪約7,500円
関西圏(大阪以外)約7,850円
中国地方約6,400円
四国地方約7,250円
福岡約9,200円
九州(福岡以外)約8,210円
沖縄約7,000円

最も相場が高いと考えられる東京では10,000円を切る値段で「約9,520円」となっており、意外にも北海道が最も高い料金となっています。

神奈川や大阪、愛知など主要都市のある県は競合他社との価格競争が激しいのか、他に何か理由があるのかもしれませんが、東京と比べるとかなり安い相場傾向にあります。

また、東北地方などは1時間料金ではなく実働時間が不明な料金(1日料金など)を提示する傾向があり、1時間料金では計算できないケースが多いです。

「本来の標準的金額とは異なる安い金額だけを表示している探偵社」が多いためその地域の相場が安くなっている可能性や「調査料金を記載していない、明確にしていない探偵事務所・興信所」も各地に多く存在していますので、あくまで当サイトで調べて確認できた範囲での相場傾向ということでご参考ください。

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